日本円の特徴
日本円は私達日本が発行している円なので、とても馴染みがある通貨ですよね。日本円は、日本だけが発行している通貨ですが、日本の人口と比較すると、かなりの量が世界中で流通されている事が分かります。それもそのはず。日本の面積はとても小さく、人口もアメリカなどと比較するととても少ないのですが、経済規模はアメリカについで世界2位。かなりの経済大国なのです。
日本はアメリカとは逆で、貿易黒字国としても知られています。日本には強い生産力があるので、どのような時代においても、世界中にニーズのあるものを生産して貿易収入をあげ続ける事ができるのです。しかし、国の財政は赤字。日本政府が抱えている借金の額を見てみると、先進国の中でもかなり悪い位置に位置しています。
外国為替市場においては、日本円は、アメリカドル、ユーロについで世界で3番目に多い流通量を誇っています。特に、東京外国為替市場で取引される通貨は、圧倒的に円が多い事も特徴的です。
日本円の特徴はなんといっても、金利がとても低い事が挙げられます。そのため、FX取引においては、金利差を利用して利益を得るスワップなどの通貨ペアとしてよく利用されているようです。オーストラリアドルなどは金利がバツグンに高い通貨なので、そういった通貨とペアにすることで、金利差だけで利益をあげることができるのです。私達になじみのある日本円は、FX初心者にもお勧めの通貨といえるでしょう。
ユーロの特徴
ユーロとは、欧州連合(EU)に加盟する13国がヨーロッパ統一通貨として発行を始めた新しい通貨です。ユーロを発行している国は、フランス、イタリア、ドイツ、オーストリア、フィンランド、ベルギー、アイルランド、ギリシア、ルクセンブルク、ポルトガル、スペイン、オランダ、スロベキアの13カ国。経済的に大国もあれば、そうでもない国も含まれています。
ユーロはアメリカドルについで流通量が多い通貨ですが、アメリカドルはアメリカと言う一つの国が発行する通貨であることに対し、ユーロは13カ国が発行している通貨なので、アメリカドルとはまた違う特徴を持っています。
アメリカドルは貿易赤字と財政赤字の巨額の赤字を抱えているにもかかわらず、流通量が世界最大と言う事実のために何とかバランスを保っているような通貨です。しかし、ユーロの参加国にはそのような深刻な財政赤字を持つ国がありませんから、ユーロのレートが安定している事は、安定するべくして安定している、といった所でしょう。
ただ、ユーロはまだまだ流通範囲がヨーロッパ内に限られている感があるため、ユーロの価格が下落すると、他の国にとってはユーロを支える理由がないので、下落に歯止めを掛ける要素があまり多くありません。
また、ユーロを発行している国は一つの国だけではありませんから、13国の中の一国に戦争などの有事があった場合には、ユーロ国全体に大きな影響を及ぼす可能性もあります。
ユーロは現在はとても安定しているので、FX投資の初心者にとってもあまりリスクが大きくないお勧めの通貨といえるでしょう。ユーロでの取引を行う場合には、こういったリスクの要因をシッカリと念頭に入れておくと良いですね。
アメリカドルの特徴
アメリカが発行するアメリカドルは、世界の中では最も流通量が多い通貨として知られています。現在のFX取引では、マイナー通貨はもちろん、メジャーな通貨でもアメリカドルを中心として取引されている場合が多いようです。例えば、アメリカドルを介さないメジャー通貨の通貨ペア「日本円・ユーロ」の取引においても、日本円→アメリカドル→ユーロ、という風にアメリカドルを仲介して取引されています。そのため、アメリカドルの価格変動は、他の通貨に対しても大きな影響があるといわれています。
アメリカドルの特徴を見るには、やはりアメリカの経済情勢を見ると良いでしょう。アメリカは、自由経済大国で先進国でもあります。しかしその一方で、貿易赤字や財政赤字などの巨額の赤字を抱えている事でも知られています。通常の場合には、貿易赤字と財政赤字の二つが赤字、それも巨額の赤字の場合には、その国の経済は壊滅状態に陥り、通貨価格は下落すると言われているのですが、なぜかアメリカドルの場合には、巨額の赤字を抱えながらも、外国為替市場のアメリカドル価格は、かなり安定しているようです。なぜなのでしょうか?
その理由は、アメリカの金融政策などにあるようです。アメリカでは2004年以降、政策金利が引き上げられたりして何とか対策が取られていますし、何よりもアメリカドルは世界中のあらゆる所で流通しているので、その事実がアメリカドルの価格下落を必死に抑えている要素なのかもしれませんね。
日本のFX取引においても、アメリカドル・日本円、という通貨ペアでの取引がかなりメジャーなようです。
ドルストレートとクロス
FX取引では、どの外国通貨のペアを用いて取引を行うかによって“ドルストレート”と“クロス”などと分類づけて呼ばれる場合があります。日本に住んでいる投資家の多くは、日本に本社を構える証券会社を通してFX取引を行っています。そのため、どうしても通貨ペアの片方に日本円を用いる場合が多くなります。
しかし、世界の中で最も多く流通している通貨はアメリカドル。リスクを最小限に抑えるという目的でFX投資を行うのなら、日本円よりもアメリカドルを使った通貨ペアで取引を行ったほうが、リスクはずっと低く抑えることができるのです。
世界の中で最も流通量が多いアメリカドルは、為替が変動する事で他の通貨にも大きな影響を及ぼします。例えば、アメリカドル・円の通貨ペアでFX取引を行っていた場合、アメリカドルのレートが変動する事で、アメリカドル・円は直接的な影響を受けますよね。このように通貨ペアにアメリカドルを含んでいる通貨ペアを「ドルストレート」と呼んでいます。
また、例えば日本円・ユーロのように、アメリカドルを通貨ペアの中に含んでいない場合には、「クロス」と呼ばれています。しかし、クロスならアメリカドルの変動によって影響を受けないかと言えば、そういうわけではありません。
流通量が世界最大のアメリカドルは、クロス通貨の取引をする場合にも、仲介的な役割を果たしています。例えば、日本円とユーロの取引をする場合。アメリカドルを含んでいない通貨ペアなのですが、日本円とユーロの間にアメリカドルが介入して、日本円→アメリカドル→ユーロ、という感じに取引が行われます。
どの通貨を選択するか
FX取引を行う際には、どの外国通貨のペアを選択するかによって、リスクやリターンなども大きく変わってきます。世界の中で最も流通量が多い外国通貨は、アメリカドル。その他、日本円やスイスフラン、イギリスのポンド、オーストラリアの豪ドルなど、流通量がFXで比較的多い通貨を“メジャー通貨”と呼びます。
メジャーな通貨は、為替変動が比較的安定しているので、短期間のリターンを期待するには無理がありますが、リスクも低く抑えられているので、FX初心者には適した通貨といえるでしょう。
メジャーな通貨をズラリと見てみると、どれも経済的に安定している先進国、経済大国と言う共通点があります。しかも、メジャー通貨を発行している国はどの国も自由経済国なので、政治や経済の不況などが外国為替市場やFX取引に大きな影響を及ぼす事はまず考えられません。そのため、リスクをあまり好まない投資家や、FX投資ビギナーにはお勧めの通貨なのです。
日本円もメジャーな通貨と考えられています。日本円を発行しているのは日本。しかし、経済大国でもある日本が発行する日本円は、信頼できる通貨として世界中で流通されています。
一方で、マイナーと呼ばれる通貨もあります。例えば、メキシコのペソ、ロシアのルーブル、トルコのリラ、スウェーデンのクローナ、など、数え出したらきりがありません。マイナー通貨は、メジャー通貨と比較しても流通量が少ない事が特徴です。
また、マイナー通貨を発行している国の中には、自由経済国ではない国も少なくありません。社会主義や共産主義国などでは、その国の政治や経済の状況によっては、変動金利がある日突然固定金利になってしまったり、売買がフリーズされてしまったり、私達にはよきできない事も十分に起こりかねます。そのため、マイナー通貨で取引を行う際には、その国の情勢をしっかりと熟知しておく事が必要になります。